手ぶれ補正機能は必要な人には絶対に外せない機能の一つですが、特に必要の無い人にはあまり必要性を感じません。
とはいっても、実際に手ぶれ補正機能を使ってみると快適性を間違いなく感じます。
現在は手ぶれ補正付きレーザー距離計は進化しており、大幅に使いやすくなっています。
どうせ買うなら快適な距離計を使いたいと思っているのであれば、手ぶれ補正付きの距離計がおすすめです。
手ぶれ補正は必要か?
手ぶれ補正があると、計測は確実に楽になります。
特に130-150ヤードを超える距離になると、レーザー距離計の測定に慣れていない人だとピンフラッグに正確にレーザーを当てるのはなかなか困難です。
一方、80-90ヤード以下であれば手ぶれ補正機能が無くてもピンフラッグや目標に対して正確に距離を測定することは難しくありません。
76歳の老人では150ヤードの距離を測るのが困難
先日、ためしに76歳の老人に手ぶれ補正なしのレーザー距離計を使わせてみたのですが、100ヤード前後はちゃんと測定することができました。
ところが、150ヤードくらいになるとピンフラッグにレーザーを当てるのがかなり困難に感じているようでした。
手ぶれ補正はある方が快適です
プレイファーストの観点からも、手ぶれ補正が付いている方が安心です。
普段からラウンドの回数が多くレーザー距離計の利用にかなり慣れいてるのであれば、ターゲットまでの距離もパシッと一発で測れるので問題はないでしょう。
しかし、ちょっと長い距離や視界が悪いとき、風でピンフラッグが見えにくいときなどはうまく一発で測距できずに焦ってしまうこともあります。
そんな時も手ぶれ補正機能があればファインダー内の視界の揺れが低減するので、小さなターゲットに対してもレーザーを当てやすくなりサクッと距離が測れる安心感があります。
手ぶれ補正のメリット
手ぶれ補正付きのレーザー距離計は手ぶれ補正なしの距離計に比べて値段が高くなるデメリットがあります。
とはいえ、それを補って余るほどのメリットがあるのも事実です。
特に、レーザー距離計を使い慣れていない初心者にとっては価格差以上の価値があるでしょう。
プレイスピードが速くなる
実際に使い比べてみるとよく分かるのですが、手ぶれ補正付きのレーザー距離計は明確に計測スピードが早くなります。
もちろん、最新のモデルではスペック上の計測スピードは速いものがあったりもします。
ところが、目標に対してフォーカスを合わせやすくなるので、たとえスペック上の計測スピードが遅かったとしても計測時間が早くなってしまうんです。
狙った距離までピンポイントに測れる
- 「バンカーのアゴまでの距離が測りたいのに・・・」
- 「グリーンのエッジまでの距離が測りたいのに・・・」
- 「池の手前のラフまでの距離が測りたいのに・・・」
なんてことがよくありますよね。
目標のターゲットにうまくレーザーを当てられないと、レーザー距離計は正確な距離を測れません。
また、間違った距離を基にショットをしてしまうとせっかくのナイスショットも台無しになってしまう可能性もあります。
こういった状況でレーザー距離計でバシッと一発で距離を測れるのはとても難しいのですが、手ぶれ補正機能があるだけで圧倒的に測定がしやすくなります。
長い距離を測りやすい
長い距離を測定する場合は対象物が小さくなるので手ぶれが倍増します。
そのため、測定距離がながくなればなるほど手ぶれ補正機能のメリットが大きくなります。
距離を測定したい状況は100ヤード程度のアプローチや150ヤード程度のパー3ホールだけではありません。
コースレイアウトによっては、
- ドッグレッグホールで正面の林までの距離
- 160ヤード先のガードバンカーを超えられる正確な距離
- 200ヤード先の池までの正確な距離
- ナイスショットしたドライバーのボールからティーインググラウンドまでの距離
といった比較的長い距離を測定したい状況もよくあります。
こういった状況では、手ぶれ補正のレーザー距離計が圧倒的に有利です。
手ぶれ補正つきレーザー距離計の選び方
手ぶれ補正付きレーザー距離計を選ぶポイントは以下の3つです。
- 基本性能(精度・スピード)
- 手ぶれ補正率
- 値段=基本性能x補正率
1. 基本性能(精度・スピード)
まずレーザー距離計を選ぶ段階で考える必要があるのはどの程度の、
- 測定精度
- 計測スピード
- 軽さ
が必要なのかです。
ザックリと結論だけいってしまえば、高級モデルであればあるほど測定精度が高く計測スピードが速くなる傾向があります。
ただし、軽さは値段に比例しません。
そのため、精度よりも軽さを優先する場合には、値段が安くても重量の軽いモデルを選ぶ方が満足度があがります。
2. 手ぶれ補正率
補正率とはレーザー距離計で距離を測定する際に、手ぶれを軽減してくれる割合を数値で表した基準になります。
とはいえ、統一基準として全てのメーカーが提示してくれているものではなく、あくまでも参考値となります。
個人的な経験では、最も効果が高いNikon製の手ぶれ補正率80%の製品を100点満点とすると、手ぶれ補正率が20%程度でも効果を体感することができるレベルです。
3. 値段=基本性能x補正率
手ぶれ補正付きレーザー距離計の値段は、1の基本性能と、2の手ぶれ補正率とを掛け合わせたものにおおよそ比例します。
普段からラウンドの回数が多いのであれば多少無理をしてでも良いモデルを買っておく方が満足度は高くなります。
基本性能が高く、補正率が高い製品は値段が高くなる傾向があり、反対に基本性能が低く、補正率が低い製品は値段が安くなる傾向があります。
おすすめ手ぶれ補正レーザー
COOLSHOT PROII STABILIZED
手ぶれ補正機種の最高峰で、手ぶれ補正+基本機能が全て備わったフラッグシップ機です。
他のニコン2機種との一番の違いは、OLEDのクリスプで見やすいディスプレイ。
赤文字でクッキリと見やすい文字表示を好む人にはおすすめです。
その他、水平距離が測定できるモードやピンロックオン時の音など細かい違いはありますが基本的な機能は同じです。
COOLSHOT PRO STABILIZED
プロ スタビライズドはプロ2スタビライズドの型落ちモデルになります。
基本的な機能はプロ2とほぼ変わりがなく、OLEDの見やすいディスプレイも採用されています。
唯一の違いはロックオン時の音程度で目新しい機能アップデートはありません。
ですので、特に最新機種にこだわりが無ければ型落ちモデルがリーズナブルな選択です。
COOLSHOT LITE STABILIZED
ライト スタビライズドはプロ2スタビライズドの廉価版。
廉価版といっても、プロ2と同等の手ぶれ補正が装備されており基本機能はほぼ同等となりますので。
そのため、値段は他のメーカーの上位機種とほぼ変わりません。
ラウンド回数はそこまで多くないけど、高機能な手ぶれ補正はほしい!って人におすすめです。
ULT-S PRO
ULT-S PROはtectectecの最上位機種にあたるモデルです。
まず、手ぶれ補正機能はニコンと同等クラス。
厳密に言えば若干ニコンの方が優れているのですが、ほぼ同等と考えてもらって間違いありません。
その他、OLEDディスプレイの見やすい画面表示、0.2秒の最速クラスの測定スピードとフラッグシップモデルの機能を備えています。
ニコンのようなブランドではなく、より高いスペックを求める人におすすめの手ぶれ補正レーザー距離計です。
ULT-S
ULT-SはULT-S PRO下位バージョンのレーザー距離計。
とはいえ機能的にはほとんど同じで、手ぶれ補正は同じ機構を装備しています。
上位機種であるPROとの違いはディスプレイの赤色の文字表示のみ。
こちらのモデルではディスプレイの文字が黒色の文字表示になります。
赤文字は確かに見やすいですが、黒でも全然問題無いよーと言う方はこちらのモデルがコスパがいいですね。
Lovouse ゴルフ 距離計
Lovouseはとにかく安く手ぶれ補正付きレーザー距離計を使いたい人におすすめ。
一般的に、手ぶれ補正機能付きの機種はハイエンドモデルの扱いになるので3万円以上の価格帯になります。
一方、このモデルは1万円・・・。
もちろん、ハイエンドモデルの手ぶれ補正率70-80%を基準とすると体感的には20%程度だと思います。
それでも、手ぶれ補正機能がないレーザー距離計と比べると明らかに手ぶれ補正機能は体感できるくらい違いがあります。
ラウンド回数は少ないのでレーザー距離計にあまりお金は掛けたくないけど、手ぶれ補正機能は使いたい!といった方におすすめです。