この記事では、
- そもそも100切りとは
- 100を切れる人の割合
- 100を切るためのコツ
- 100切りゴルファーが選ぶべきクラブ
- 100を切るための効率的な練習法
について、順番に解説します。
100切りとは
100切りとは、18ホールを100打未満でラウンドすること。
ゴルフでは各ホールに規定打数、いわゆる「パー」が定められており多くのゴルフ場では18ホールの合計が72に設定されています。
全てのホールをパーで回ると、スコアは72、
全てのホールをボギーで回ると、スコアは90、
全てのホールをダブルボギーで回るとスコアは108となります。
このスコアの合計が99以下の二桁になることが100切りと言われていて、ゴルフを始める人の最初の目標となります。
100切りの割合
100未満でラウンドするゴルファーの割合は約31%。
つまり、ゴルフ場でラウンドしている1パーティーのうち、1-2人は100以下、1-3人が100以上を叩いているイメージとなります。
100を切るまでにかかる時間
ゴルフを始めてから100を切るまでに要する期間は、1年以上3年以内が42%と最も多くなります。
1年以内に100を切る人も合わせると58%の人が3年以内に100切りを達成しています。
つまり、ちょっと練習してがんばれば個人差はありますが1-3年程度で100を切れるようになると考えてもらえればOKです。
100切りのスコアで回れるゴルファーの割合は?初心者から中級者へのステップアップ!100切りの考え方と戦略
100切りを目指してゴルフレンジやゴルフレッスンに通ったりすることもありますが、100を切ること自体は想像しているよりも難しくありません。
結論だけ言ってしまえば、
- ティーショットを6-7番アイアンで打つ
- 自宅でパットとアプローチの練習をする
の2つを実行するだけで、ほとんどの人が1年以内に100を切れるようになります。
気持ちよく100を切りたい!
とはいっても、「大自然の中でドライバーをスカッと打って気持ちよく100を切りたい!」と考える人が大半数だと思います。
そこで、おすすめしたいのが「ボギーオン・ボギーペース戦略」。
このガイドではではボギーオン・ボギーペース戦略100を切る考え方をベースに解説をしています。
ボギーオン・ボギーペース戦略とは?
ボギーオン・ボギーペース戦略は、全ホールを規定打数であるパーではなく、ボギーを狙うマネジメント。
ハザードのリスクを避けてホールを攻略することで、効率的にスコアを縮めることができます。
マネジメントと言われると上級者向けの話に感じてしまうかもしれませんが、初心者の方がメリットを享受できます。
一方、目の前のボールを出たとこ勝負で打っていくゴルフはルールを無視したゲームのようなもので、いつまで経っても上達しません。
また、ボギーオン・ボギーペース戦略でゴルフをするようになるとマネジメント力が身につくので、90切り80切りにも活用できます。
【90日で100切り!】ボギーオン・ボギーペース戦略とは?100を切るためのコツ
3パットを減らす
ゴルフのスコアは、実は1/3程度がパットになるので、パッティングは重要です。
仮に、全てのホールでボギーオンできたとしても、全ホール3パットだと100を切ることができません。
100切りのパッティングで大事なのは距離感。
ミドル・ロングパットを入れる必要は全く無く、グリーンに乗ったボールを1パットで入れられる場所まで寄せられる距離感を養うのが重要になります。
ゴルフ友達を作る
最近では1人予約などがあるので、昔に比べると1人でもゴルフができる環境が整いつつあります。
とはいえ、はやりゴルフの話を一緒にして盛り上がれる知人や仲間ができるとゴルフのモチベーションも上がるのでスコアアップも早くなります。
スイングよりも考え方
ゴルフの練習を始めるとまず最初にやることはキレイなスイングを目指すことではないでしょうか?
ところが、ゴルフスイングは十人十色でOKなのでどんなユニークなスイングでもスコアにはあまり関係ありません。
スコアに直結するのはコースマネジメント。
ゴルフは自分が持っているショットスキルを用いて、最も少ないスコアで上がる事を目指すゲーム。
そのため、今回紹介したボギーオン・ボギーペース戦略のようなコースマネジメントがスコアを縮める最もカンタンな方法になります。
OBを避ける
ボギーオン・ボギーペース戦略でゴルフをする上で最も避けたいのがOB。
OBは自動的に2打罰が付いてしまうので、ボギーオンすることができなくなってしまいます。
ドライバーでカッ飛ばしたい気持ちもよく分かりますが、グッと堪えてOBしないクラブで打てると100切りが想像しているよりもカンタンなことを体感できると思います。
100ヤード以内をグリーンオンする練習
ボギーオンの精度を高めるには、100ヤード以内のショットを重点的に練習するのが効果的です。
ウェッジでの100ヤード以内のショットの確率が上がると、無理をしてグリーン近くにボールを運ぶ必要が無くなります。
すると、ティーショットやセカンドショットの選択肢が増えるので、より安全で確率の高いショットを選択できるので結果に繋がりやすくなります。
ダブルボギーでもOK
9個のボギーと9個のダブルボギーでスコアは99になります。
言い換えれば全てのホールでボギーを狙っていっても、9ホール、50%をミスしてダブルボギーになってしまっても100が切れることになります。
常にパーを狙うとカンタンにダブルボギー以上を叩いてしまいすが、ボギー狙いだとミスをしてもダブルボギーで収まるホールが増えていきますのでスコアが安定するようになります。
練習クラブは3本
レンジでの練習は、ドライバー・得意なアイアン・ロフトの立ったウェッジの3本を優先します。
限られた練習時間の中で100を切るには、優先順位の高いクラブから練習するのが効果的。
ハザードを避け、左右のブレ幅を減らし、ミスの少ないアプローチができるようになると、自然に100は切れます。
ドライバーは6割
100切りで最も多く最も避けたいミスがティーショットのOB。
100切りを目指すプレイヤーにとって、OBの2打罰はスコアだけで無く精神的にも大きなダメージとなります。
そのため、6割程度の力感でドライバーを芯でミートする練習をするのが効果的です。
ラウンドでは自分が想像しているよりも力が入ってしまうので、ドライバーのコントロールが難しくなってしまいます。
6割程度の力感で思った方向に真っ直ぐ飛ばせる練習をしておくと、ティーグラウンドでもちゃんとドライバーをコントロールしてスイングができるようになります。
100を切りやすいクラブとは
実は、100を切りやすいクラブはあります。
厳密に言えば、今使っているドライバーやアイアン、ウェッジよりもミスが少なくなるクラブがあります。
というのも、多くの人がゴルフを始めるときには、
- 親や知人からもらう
- 友人や中古ショップから買う
のいずれかです。
サイズや趣向が違う他人の洋服が自分に合わないのと同様に、他人のクラブがピッタリと合う事は稀です。
たとえば、スライスが出るのに捕まらないドライバーを使っていたり、打点がブレるのにキャビティーやブレード型のアイアンを使っているといった具合です。
100を切りやすいクラブとは
100を切りやすいクラブとは寛容性が高いクラブ。
そして自分に合うクラブとは、起こりやすいミスをカバーしてくれるクラブです。
ザックリといってしまえば、カンタンで振りやすいクラブです。
ところが他人から譲ってもらうクラブの多くは全く逆で、チョット難しいオーバースペックで、お助け機能が少ないクラブがほとんどです。
理由はシンプルで、上手な人からもらうクラブは上手な人用の難しいクラブで、数年前のクラブは今のクラブと比べてミスをカバーしてくれるお助け機能が弱いのが理由です。
100切りに適したドライバーとは
100を切りやすいドライバーとは、OBになりにくいドライバー。
具体的には、
- 直進性が高い
- 寛容性が高い
- 飛距離性能が高い
- ドローバイアス
といったドライバー。
100切りのゴルフには上級者モデルのようにドライバーを左右高低に打ち分けたり、思いっきり捕まえても左に行かない特性は必要ありません。
なので、構えた方向にできるだけ真っ直ぐ飛んでくれてOBになりにくいドライバーが最も適しています。
100切りを目指す初級者におすすめのドライバーと選び方100切りに適したアイアンとは
100を切りやすいアイアンとは、左右のブレ幅をできるだけ抑えてくれるアイアン。
具体的には、
- ミスヒットへの寛容性高い
- ボールが上がりやすい
- ボールがつかまりやすい
といったアイアンが適しています。
100切りのゴルフでは、アイアンに球筋やスピンの操作性は求められません。
その代わりに、ミスショットの左右のブレ幅を抑えて、できる限り狙った方向に飛んで行ってくれるアイアンが適しています。
100切りにおすすめのアイアン16選! – タイプ別に特性を解説!100切りに適したクラブセッティングとは
100切りに適したクラブセッティングは、利用頻度が少なく難しいクラブを避けることです。
ボギーオン・ボギーペース戦略では、そもそもロングホールを2オンするためのクラブや、ミスの確率が高い3番アイアンなどを使う必要がありません。
またプロや上級者とは異なり、ミスショットをカバーするために安全に飛距離を稼ぎたい状況も出てきます。
そのため100切りには、
- 【ウッド】1W
- 【ユーティリティー】22°以下のユーティリティー
- 【アイアン】アイアンは6-P
- 【ウェッジ】ウェッジは100ヤード打てるクラブ+54°or56°
- 【パター】距離感の出しやすいパター
といった10本構成が基本となります。
さらに、フェアウェイウッド、ユーティリティーや、場合によってはチッパーや方向性の出せるドライバーなど4本のクラブをいれることができます。
プレースタイルやミスの傾向に合わせてクラブを組み合わせるのが最適です。
【100切り!】最適なクラブセッティングでカンタンに!100を切るための練習方法とは
100を効率的に切るためにの練習法は、
- ドライバーのハーフショット
- スイングの軸作り
- ピッチエンドラン
の3つ。
というのも、14本のクラブを使うゴルフでは、クラブだけでなく状況に合わせて左右高低に打球をコントロールすることができます。
そのため、何本ものクラブで様々な状況に対応できるようなショットを練習していてもキリがありません。
なので、
- ボギーオン・ボギーペース戦略において頻度が高いショットを
- 優先順位をつけて効率的に練習をする
というのが100を切るために最も効率的な練習方法になります。
具体的には、
- ドライバーでのティーショットでOBを減らす
- ショート・ミドルアイアンでのセカンドショットで左右のブレを軽減する
- 40-50ヤード以内のアプローチでのミスを減らす
といったショットの成功確率が上がっていきます。
より具体的な解説や練習方法はこちらから
100切りの練習はコレ!最短で達成する3つの練習法